帰化申請から帰化許可までの流れ
「帰化したいけど、どうやってやるの?」、「帰化するまで、どれだけの時間がかかるの?」、「帰化するのは、どんなことをやるの?」
帰化を考えているあなたは、こんなお悩みをお持ちかもしれません。

帰化をして日本国籍を取得には、次の10ステップを通過しなければなりません。
そこで、帰化申請の全体像として「10のステップ」、次に各ステップについてお話しをします。
1帰化申請の10のステップ
1法務局に相談予約を入れる / 提出書類の指示
2必要書類の収集 /収集した必要書類の点検・確認
3申請書類の作成 / 作成した申請書類の点検・確認
4帰化申請 / 帰化申請の受理
5法務局から面接日時の連絡 / 法務局での面談
6法務局の審査(LEVEL1)
7法務省への書類の送付・審査(LEVEL2)
8法務大臣の決裁(LEVEL3)
9審査結果 / 許可または不許可
10帰化許可後の手続き
2各ステップを説明します
1法務局に相談予約を入れる / 提出書類の指示
帰化申請は、法務局に事前面談の予約(平日08:30~17:15)を入れることからスタートします。
まず、ご自身のお住まいのエリアを管轄する法務局を調べ、事前相談の予約をすることになります。
法務局の窓口は混んでいることが多いため、予約をせずに急に訪れても相談することはできません。事前相談の電話予約をとれた場合でも、事前面談は1か月〜2か月後になることが多いため、時間に余裕をもって帰化申請スケジュールを組み立てるようにしましょう。
そして、予約した日時に法務局に行き、事前面談を受けます。
事前面談では、ご自身の家族関係やご自身・ご家族の仕事についての質問などが担当官からあります。
この事前面談の段階で、ご自身が帰化申請の条件を満たしているのかどうか判断されます。条件が満たされているなら法務局から提出書類についての指示があります。
帰化申請の条件が満たされていると判断されたら、事前面談の段階で「帰化許可申請の手引き」、「必要書類一覧表」という2種類の書類が渡されることもあります。
帰化申請に必要な書類は、申請者個人の状況によって異なります。必要書類に示してある書類は、あくまで一例ですので、申請の際に実際に必要となる書類を示してあるわけではありません。事前面談の日までに参考にしてください。
法務局の開庁時間(全国共通)は、
平日(月〜金曜)の08:30~17:15、
土日祝日、年末年始(12月29日〜1月3日)は休みとなります。
北海道では、札幌・函館・旭川・釧路の4つの法務局が帰化申請を受け付けています。各法務局の電話番号と所在地はこちら
2必要書類の収集 / 収集した必要書類の点検・確認
事前面談で担当官から指示された書類が全て取得できた段階で、法務局に電話をし、相談予約をとります。
指定された日時に、取得した書類をもって法務局に行き、担当官から集めた書類に不足はないか・間違った書類を集めていないか・追加で必要な書類はないかなどの点検・確認を受けることになります。
実際には、事前相談で指示された書類を全て間違いなく揃えるまでの段階で帰化申請をあきらめてしまう方が少なくありません。日本国内で書類を請求する役所も一箇所にはありませんし、請求できる時間も限られています(さらに、日本の役所で「帰化に必要な書類をください」と言っても、役所の職員は判断できません)。また、せっかく集めた書類の時点で”期限切れ”になっていることもあります。一方で、本国書類を収集する際、日本にあるご自身の国の大使館・領事館に請求したり、本国から郵便などで取り寄せる必要があるからです(今日現在、日本との郵便のやり取りができない国も存在します)。
担当官が指示した書類が全て準備できるまで何度も法務局に足を運ぶことになります。
3申請書類の作成 / 作成した申請書類の点検・確認
帰化申請書類を作成を終えた段階で、法務局に電話をし、相談予約をとります。
指示された日時に法務局に行き、作成した帰化申請書類に不備がないか点検・確認してもらいます。
帰化申請書類に不備がなければ、申請日時の決定がなされます。大きな法務局では、申請書類を確認した日に、申請日時が指定されることもあります。
担当官が指示した書類が全て準備できるまで何度も法務局に足を運ぶことになります。
4帰化申請 / 帰化申請の受理
指定された日時に法務局に行き、取得書類と作成書類を提出します(これを「申請」といいます)。すでに取得書類と作成書類の点検・確認がなされているので、通常、法務局は提出した書類を受け取ります(これを「受理」)といいます。
長かった帰化申請が「終了!まずはホッと一息つきたいところです。
しかし、申請終了後に以下のことがあった場合は必ず担当官に連絡しなくてはなりません。
- 住所または連絡先を変更したとき
- 婚姻・離婚・出生・死亡・養子縁組・離縁など身分関係に変動があったとき
- 在留資格や在留期間が変わったとき
- 日本からの出国予定が生じたとき
- 日本からの出国後、再入国したとき
- 法律に違反する行為(交通違反を含む)をしたとき
- 勤務先など仕事関係が変わったとき
- 帰化後の本籍や氏名を変更しようとするとき
- その他法務局へ連絡する必要が生じたとき
連絡しなかった、または事実を隠していたことによって、最終的に不許可になることもありえます。「こんなこと連絡してもいいのかな?」と思っても、申請後に何らか変化・変動があった場合、必ず担当官に連絡することをおすすめします。
5法務局から面接日時の連絡 / 法務局での面接
帰化申請が終わって、大体2〜3か月後に、法務局から面接実施について連絡がきます。
指定された日時に法務局に行き、担当官の面接をうけます。結婚されている場合は夫や妻の同席を求められることもあります。
申請書に書いた内容や帰化の動機などについて質問されることが多いようです。
また、この段階で、法務局の職員がご自宅や勤務先を訪問したりすることもあります。
なお、ここまでのステップで申請者は担当官の質問に答える場面が何度もありました。担当官は質問の回答内容だけではなく、申請者の日本語能力も調べています。申請者の日本語能力に問題があると担当官が判断すると、この面接の段階で日本語のテストが行われることもあります。
6法務局の審査 (審査LEVEL1)
まず、申請を行った法務局で帰化申請の1次審査が行われます(LEVEL1)。
7法務省への書類の送付・審査 (審査LEVEL2)
法務局での審査が終わると、次に本省である法務省(東京)での2次審査が行われます(LEVEL2)。
8法務大臣の決裁 (審査LEVEL3)
最終的に、帰化を認める、または認めないの判断を行うのは法務大臣です(LEVEL3)。
9審査結果 / 許可または不許可
許可の場合、法務局から連絡があり、許可をうけた方の住所・氏名・生年月日が「官報」に掲載されます。「官報」に掲載された時点で、帰化の効力が発生します。不許可の場合、申請者本人に「不許可通知書」が送られてきます。
「不許可通知書」には、なぜ不許可になったかの理由は記載されていません。不許可になる理由は様々ですが、再申請をお考えの場合、自分のみで判断せず、帰化を専門とする行政書士にご相談されることをおすすめします。
「現状の分析」 → 「実行可能性と実現可能性の高い改善策の選択」 → 「改善策の実行」により、再申請の際、許可となる可能性をどれだけ高めることができるかがポイントとなります。
10帰化許可後の手続き
帰化許可、おめでとうございます!「官報」に掲載された時点で日本国籍取得、つまり日本人になります。
「官報」を見て、そこでおしまいではありません。まずは、帰化許可から1か月以内に以下のことを必ず行ってください。
「官報」掲載後、法務局から帰化許可の旨が電話で伝えられます。
法務局からの帰化許可の旨が伝えられた後、法務局で「身分証明書」を受けとる日時を予約します。
Q. いつまで? / A. 帰化許可後14日以内!
お住まいの出入国在留管理局の確認は、こちら
法務局から受けとった「身分証明書」を窓口で提示するか、郵送の場合は、「身分証明書」のコピーを同封する。
Q. いつまで? / A. 帰化許可後1か月以内!
例えば、
「帰化許可申請書」で記入した本籍・氏名への変更 | 運転免許証・健康保険証・不動産登記簿・公共料金関係 |
日本国パスポートの取得 | 帰化前のパスポートの返納など |
韓国籍の方 | 韓国総領事館にて「国籍喪失」の手続き |
アクセスMAP
地下鉄大通駅34・35番出口から徒歩4分、市電狸小路駅から徒歩3分の場所にありますので公共交通機関でお越しいただくと便利です。
なお、当事務所では駐車場を完備していませんが、近隣にはコインパーキングがいくつかございます。お車でお越しいただく際は、コインパーキングをご利用ください。

無料相談予約受付中
相談実施時間 | 原則として平日10:00~20:00の間 |
お申込み方法 | ① お申込みフォームからのお問い合わせ または ② お電話 でのお申込み |
1回の相談時間 | 60分まで |
場所 | 行政書士亀田裕介事務所 |
持ち物 | 在留カード(または特別永住者証明書) および パスポート(渡航旅券) |
対応言語 | 日本語 |
申込資格 | 帰化申請予定の方(国籍は問いません) |
無料相談できる内容 | ① 当事務所のサービス内容・料金について ② 帰化手続きの流れについて ③ 帰化許可の可能性の診断 ④ 帰化に関するお悩みについて *帰化申請後で結果待ちの方のご相談は有料相談(1時間10,000円 + 税)となります。 |

