サハリン州を訪問したユーリィ・トゥルートネフ副首相兼極東連保管区全権代表が、ユジノサハリンスクによる、コルサコフ・アニヴァとの3市合併案に好感触を示しているとのことです。
SAKHALIN.INFOが伝えています。
実現すれば、北海道の対岸に人口268.000人と、空港・海港を有する自治体が誕生することに。
実現した暁には、北海道、特に対岸にあたる道北および道東の一部には、何らかの影響がもたらされるのではないでしょうか。
例えば、姉妹都市交流。
北海道内でのユジノサハリンスク市の姉妹都市は、旭川市・函館市・稚内市。
コルサコフ市の姉妹都市は、紋別市・稚内市。
コルサコフ広域市内にあるオジョールスキィ村と姉妹関係にあるのは、猿払村。
直近では、東川町がアニヴァ市と姉妹都市提携をしています。
対岸にサハリンの「新広域市」が誕生した際、この4市1町1村との交流が従来どおり展開されるのか?
今から、そういう問題意識をもつのは、決して時期尚早ということはありません。
私が知る限り、完全とは言えないにせよ「社内一貫体制(=外注なしに)」で交流事業を展開できるだけの人的資源を有しているのは、今日時点で1市のみ。
国際交流のノウハウや考え方という点でも、自治体間には大きな差があることも否めません。
現段階で想像に難くないのは、「従来どおり」というわけにはいかないだろうということ。
一方で、ユジノサハリンスクから合併案をもちかけられた、コルサコフとアニヴァ(ユジノサハリンスクのベッドタウンという位置づけでも可能)は、今回の青写真をどうとらえているのかも注目したいところです。