新型コロナウィルスの感染拡大に連動して、3月19日、3月27日、4月3日と拡大されてきた外国人の上陸拒否の対象地域が、日本時間4月29日午前0時点から更に拡大されています(発表は4月27日)。
以下の3つのいずれかに該当する場合、上陸拒否になります。
1.上陸申請日前14日内に以下の87の「上陸拒否対象地域」での滞在歴がある
注)
・新規追加国のうち本邦内で比較的馴染みのない国にはWikipediaのリンクを付しています。
・紫字句は、旧ソ連構成共和国です。
♦アジア(全10)
インドネシア共和国、シンガポール共和国、タイ王国、大韓民国、台湾、中華人民共和国(香港及びマカオを含む)、フィリピン共和国、ブルネイ・ダルサラーム国、ベトナム社会主義共和国、マレーシア
♦大洋州(全2)
オーストラリア連邦、ニュージーランド
♦北米(全2)
アメリカ合衆国、カナダ
♦中南米(全11)
エクアドル共和国、チリ共和国、ドミニカ国、パナマ共和国、ブラジル連邦共和国、ボリビア多民族国
に加え、
アンティグア・バーブーダ、セントクリストファー・ネービス、ドミニカ共和国、バルバドス、ペルー共和国
♦欧州(全47)
アイスランド共和国、アイルランド、アルバニア共和国、アルメニア共和国、アンドラ公国、イタリア共和国、英国(グレートブリテン及びアイルランド連合王国)、エストニア共和国、オーストリア共和国、オランダ王国、北マケドニア共和国、キプロス共和国、ギリシャ共和国、クロアチア共和国、コソボ共和国、サンマリノ共和国、スイス連邦、スウェーデン王国、スペイン王国、スロバキア共和国、スロベニア共和国、セルビア共和国、チェコ共和国、デンマーク王国、ドイツ連邦共和国、ノルウェー王国、バチカン、フィンランド共和国、フランス共和国、ブルガリア共和国、ベルギー王国、ポーランド共和国、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ポルトガル共和国、マルタ共和国、モナコ公国、モルドバ共和国、モンテネグロ、ラトビア共和国、リトアニア共和国、リヒテンシュタイン公国、ルーマニア、ルクセンブルグ大公国
に加え、
ウクライナ、ベラルーシ共和国、ロシア連邦
♦中東(全9)
イスラエル国、イラン・イスラム共和国、トルコ共和国、バーレーン王国
に加え、
アラブ首長国連邦、オマーン国、カタール国、クウェート、サウジアラビア王国
♦アフリカ(全6)
エジプト・アラブ共和国、コートジボワール共和国、コンゴ民主共和国、モーリシャス共和国、モロッコ王国
に加え、
2.中華人民共和国湖北省又は浙江省において発行された同国旅券を所持する外国人
3.香港発船舶ウエステルダムに乗船していた外国人
4月3日時点での上陸拒否対象地域数は73の国・地域でしたが、4月27日時点では、14の国・地域が追加され、87の国・地域が上陸拒否対象地域となりました(世界の国の約44,16%が上陸拒否対象に)。
今回注目したいのが、ウクライナ、ベラルーシ共和国、ロシア連邦の3カ国が追加されたこと。
今日時点の上記3国別の累計は、
ウクライナ(感染9866, 退院1103, 死亡250)、
ベラルーシ共和国(感染13181, 退院2072, 死亡84)、
ロシア連邦(感染99623, 退院10300, 死亡976)
であるとのことです。
特に、ロシア連邦では、4月3日時点での感染者数は4.159でしたが、4月27日時点では93.678と爆発的な増加を記録的しています。
今日時点での世界の国別新型コロナウィルス感染数は、
1. アメリカ合衆国:1.051.862
2. スペイン王国:236.899
3. イタリア共和国:203.591
に続き、
8. ロシア連邦:99.623
10. 中華人民共和国:84.239
更に、
29. 日本:14.325
30. ベラルーシ共和国:13.181
の他、
36. ウクライナ:9.866
となっています。
結果、
本邦と隣接する国のうち、今日現在ロシアは中国を抜き、
新型コロナウィルス感染者数という点で最大の国ということになりました。
次稿では、こうした現実を踏まえ、ロシアなど「上陸拒否対象地域」から外国人が今日時点で本邦に上陸する条件の整理を試みたいと思います。