平和条約の次のテーマは、日ロ地域・姉妹都市交流年です。
ロシア国営ノーヴォスチ通信が配信しています。
昨年末にモスクヴァで行われた「貿易経済に関する日露政府間委員会」が今年5月に札幌で開催されます。
2018−2019年は、「ロシアにおける日本年」、「日本におけるロシア年」とされ、700余りの催事が行われたということです。
昨年に引き続き、今年は「ロ日地域・姉妹都市交流年」という位置づけで、5月16日に札幌で開会式が行われます。
在札幌ロシア連邦総領事館と札幌市・北海道が共同で準備作業を進めているとのことで、文化行事はもちろん、貿易経済に関する日露政府間委員会も関連行事となるかもしれません。
既存の姉妹都市関係の更なる発展と、新規姉妹都市関係の構築を期待される年とのこと。
姉妹関係といえば、サハリン州や沿海地方などが想起されますが、この他、モスクヴァ州、静岡県と姉妹関係を樹立したノヴゴロド州、シンフォニーオーケストラの派遣を決めたイルクーツク州などが紹介されています。
以上です。
どうなのでしょう。
このノーヴォスチ通信の記事に対する下記の評価から、少なくとも主にロシアのネットユーザーの"今日現在の両国の姉妹都市交流のあり様全般"に対する関心の程度が、ある程度は推測できるのではないでしょうか。
もうひとつ。これは一般的な意見であるかわかりませんが、サハリン州の某自治体の方から実際に聞いたこと。
「近年、両国の市町村同士の交流に、頼みもしないのに、在日公館が同席するようになってきた。昔はそんなことなかったのに...」
確かに、北海道の市町村がサハリン州で姉妹都市交流を進める際、当該市町村の要請なしに、現地の日本総領事館が積極的に介入してくることは通常考えられません。姉妹都市交流の趣旨からしても。
この傾向が垣間見えるようになったのは、ロシアの自治体首長が直接選挙ではなく、上級庁などの"任命"によって就任するようになってからでしょうか...