3月28日時点で、本邦とりわけ北海道に"地理的に最も近い外国"であるサハリン州で、ついに新型コロナウィルス(COVID-19)感染が確認されたことをお知らせしました。本日3月30日現在の状況はどうなっているのでしょうか?
消費者保護福祉管理庁サハリン分局のオリガ・フントゥソヴァ局長によれば、
サハリン州内での今日時点での感染者は4名。現在、ドーリンスク市内の病院に入院中であるとのことです。
4名の内訳は:
♦キューバのハバナからモスクヴァ経由で今月19日にサハリン州に戻った夫婦(搭乗便:SVO-UUS, SU6283)
及び
♦サハリン到着後、同夫婦が自宅待機した際に感染した親族2名
とのことです。
19日以降に同夫婦と接触した可能性のある173名が自宅待機を命じられている模様。
タイから駆け込み帰国した旅行者が感染元ではないかと言われていましたが、事実と異なるようです。
その他、州内では、
4名の感染者には、ユジノサハリンスク市内で感染が確認された中華人民共和国国籍の男性1名が含まれている(感染経路に関し調査中)という情報や、
救急隊員とその配偶者が旅行先のスペインから新型コロナウィルスを持ち帰った
という噂もあるようです。
一方で、州当局は、州民に対し自宅待機を呼びかけていますが、
無断外出者が9名が拘束される、
コルサコフ地区では、今もたくさんの太公望が魚釣り(15;33-15:57)
といった情報も伝えられています。
ここまでです。
どの国もそうですが、今のところ、
「感染拡大の完全防止に成功!」などという兆候は微塵もありません。
今は、状況を根拠なく楽観視することが最も危険なのかもしれません。
来月以降も、北海道内の港湾にはロシア船舶の入港が予想されますため、今後も”隣国”の感染状況のモニタリングを継続していきます。